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通常世間一般では、慣用表現の寄せ集めを英語構文と称しています。たとえば、no sooner~than…の構文とか、not so much A as Bの構文とかいう具合です。そして、基礎が大事だというときの基礎とは、これらの慣用表現の中でよく出てくるもの、たとえばso~that…とか、too~to-といったものを指しています。しかし、このような勉強では、所詮たくさんの言い回しを丸暗記するだけに終わってしまい、高水準の英文を自分だけで読み解く力はつかないのです。本当の構文や本当の基礎は、実は別のところにあるのです。

本当の意味での構文(=文の構造)とは、単語と単語の間に存在する抽象的な相互関係のことなのです。この相互関係は目に見えないので、中学・高校で6年間勉強しても、いや一生英語を勉強しても、その存在にすら気が付かない人がたくさんいます。いくら英語を勉強しても心の底からわかったという実感を持てない人は、英文の背後に存在するこの目に見えない世界に気が付かずに表面的な目に見える世界でだけ英語を勉強しているので、いつまでたっても英語の核心に触れられずにいるのです。

so~that…やno sooner~than…なら誰でも一目でわかります。本当に大事なのは「このdiscoveredは過去形なのか過去分詞形なのか?」あるいは「このfashionは名詞なのか動詞なのか?」といった目で見ただけではわからない問題(それだけにすべての英文に通じる一般性を持った問題)なのです。

『英語基礎講座』と『F.o.R.講座』は、この本当の意味での構文を、著者が考案したFrame of Reference(英語構文を考えるための判断枠組)によって体系的に指導する新しい講座です。Frame of Referenceは、まったく抽象的で目に見えない英語構文の世界をごく少数の特別な記号を使って視覚化することに成功した独創的なシステムで、初めて予備校の教壇で発表して以来、過去35年以上にわたって受験生、大学生、社会人の強い支持を受けてきました。その効果は、次に紹介する駿台の春期講習の受講生のアンケートと『英語リーディング教本』読者のAmazonレヴューに典型的に現れています。

「私は、今まで英文と自分の間には何か目に見えないベールのようなものがあって、常にそのベール越しに手探りで英文を読んでいるという意識がありました。このベールはどんな先生の授業を聞いても、どんな参考書を読んでも、決してぬぐい去られることがないので、結局外国語というのはこのようなものなのかとあきらめかけていました。でも今度、薬袋先生の授業を聞いて、たった4日間でこのベールが霧が晴れるように消えてなくなったのを実感しました。ベール越しではなく直接英文の実態に触れて、私は生まれて初めて心から英語の勉強を楽しいと思いました。これから来年の受験に向けて確かな手掛かりをつかんだ気がします。有り難うございました。夏期講習もよろしくお願いします。」

アメリカ生活既に9年目、会話やリスニングにはほとんど苦労を感じることがなく(私は英語のシャワーを浴びて、耳から入る感覚派人間)、アメリカ人スタッフを下に据えて仕事をすることも多い私ですが、なぜか今ひとつ自分の英語に(ひいてはそれがコミニュケーション全般にまで及ぶ)自信が持てませんでした。理由の一つは、リーディング、ライティング能力が、同レベルの学歴を持つネイティブと比べて遥かに劣っているから。
当然のことですがリーディングとライティングは、かなり直結している部分が多く、まともに本も読まない人が立派な文章を書ける訳がありません。これは日本語でも英語でも同じ。それでとにかく質の高い英文をたくさん読もうと、ご多分に漏れずTime, Newsweek に挑戦しましたが、やっぱり読めない私。ボキャブラリーの貧困さが原因だとばかり、難しい単語集を結構な量こなしましたが、それでもなお読めない私。その理由は? 感覚派を自認する私は、この本に書かれている英文を読む際の決まり事をことごとくなぎ倒しながら、単語の意味を無理矢理つなぎ合わせてフィーリングで読み進む、という方法をずっととっていたからです。もちろん辞書の使い方など“そんなモンあったの?”と、この期に及んで言い出す始末。
こんなやり方で多読速読を100年続けたところで、英語の読み書きがうまくなるはずがありません。感覚だけではどうにも乗り越えられない壁というものもあるのです。薬袋さん、教えてくれてどうもありがとう。 
(『英語リーディング教本』2004年12月27日のAmazon レヴュー)

このアンケート、レヴューを書いた人と同じような悩みを持っている人はたくさんいると思います(かっては私もその一人でした)。暗記やフィーリングではなく、論理的思考力によって英文を読むということがどんなことなのか、極めて具体的に指導します。小手先のテクニックではなく、一生の財産となる本当の実力を身につけたいと願っている方に勉強していただきたいと思います。

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